入職して1ヶ月経ち、まだまだ勉強しながら実作業に携わっています。
ここまでで組織委員会での「良いところ」と思った事について、頭の中を整理しようと思います。
ここでは人材教育方法について。
もちろん考え方は人それぞれなので、あくまで個人的な意見です。
どうやら教育・レクチャー方針として「ストーリー性」というものを重視しているように感じました。
例えば、オリンピックの歴史の中でどのように組織が運営されてきたか。自分が働く部署がその組織の中でどこに影響しているか。自分が動く事によって出場する選手の何に反映されるのか。など。
これはどうって事なく感じますが、私の中では大きな事でした。
今まで在籍したプロジェクトは、全体はやってくうちに勝手に覚えて。分からなくてもいいからここをこう直して。のような感じでした。
全体を理解させることは、結構なコストがかかります。資料の作成や教える時間など。
なので、そんなことは勝手に覚えてもらって小手先のことからちょいちょいやらせる方法です。プロジェクト自体がそのような方針なので、自分もそんなもんだと思ってそのような教育を行なっていました。
このようなプロジェクトを離れてみて思うことは、プロジェクトの請負元企業とその協力会社の関係性です。
純粋に、請負元企業にとって協力会社というものはただの「利益率」を挙げるための道具。ということ。まあ、当然なんですけど。
協力会社にはピンポイントで必要なところだけに関わってもらって、全体がどうのはコストをかけるものではない。なので、全員で全体を見渡してゴールに向かう。ってことはあまり意味がないこと。というのが請負元企業の認識だと思いました。
なんか悪意のある見方になってしまいましたが、実際に感じたことです。
そもそも、オリンピック組織委員会は基本短期で成功を目指すプロジェクトなので、一般企業にそれが当たるかというと難しいとは思います。
ただ、請負元企業は利益を上げるために協力会社は歯車の一部で十分。みたいな空気を感じるのは事実です。
日本のリーマンの残念なところと思ってしまいます。
ただの個人的な意見かも知れませんが、オリンピックの組織委員会では分け隔てなく全体に対する自分の価値。ということを時間をかけて教えているように感じています。
それこそ、障害者に対することや人種・性別問題も絡めて。このような姿勢で仕事に向かうのは素晴らしいことだと感じています。
黙々と仕事に向かう。というのも大事ですが、楽しんでいるのが仕事。となれれば一番良いと思います。メンタルヘルス的にも。自分が行動する事によって、全体のどこが変わるのか。という意識は大事です。
それをはじめに意識づける教育はとても良いと思います。
ここまで書いてきて思うことは、どこでIOCはおかしな組織になってしまったのだろうか。ということ。